利益を出すためにいちばん重要なのが、自社の商品やサービスの値段をどうやって決めるか、です。
値決めをするときって、まずその値段で自分の会社が成り立つかどうかを考えないといけません。
その商品の原価に加えてかかる経費を払い、なおかつ従業員に給料を払っていけるだけの利益を出せる値段をつけないとダメなの。
それで、その値段で売れないんだとすれば、きつい言い方かもしれないけど、やってもしょうがないんだよね。
「薄利多売がいい」とかっていうけど、「そうしたら本当に売れるのか?」っていうことなんだよ。
たとえばガソリンみたいにみんなが必要で同じ商品なら、安くすれば売れるけど、いくら安くても必要のないものは買わないよね。
だから自分の商品が薄利多売に向いているかどうかを考えて、向いてるとしたら、次はそれでちゃんと利益を出せるかを考えないとダメなんだよ。
仕事っていうのは「お客さんのため」というのは確かなことなんです。
でも、だからといって、利益を度外視して売って会社がつぶれちゃったら、お客さんに商品を届けることができなくなっちゃうんだよ。
それで、つぶれちゃうような値段でしか売れないんだとしたら、やっても無駄だっていうことなの。
会社やお店同士の過剰な「値引き合戦」や「安売り競争」に巻き込まれないために、会社や商品を「ブランド化する」って大事です。
ただ、これって難しいんだよね。
「あそこのお店は…」って評判になるお店は、いつも込んでて、変わらないサービスを提供し続けられるところだよね。
でもそれってやっぱり時間がかかるんです。
本の作家でもそう。
1冊だけものすごく売れても、その次が売れないと、人気も信用も続かないよね。
それよりも、確実に売れる本を出しつづけられる人のほうが、人気や知名度は高いんだよ。
それと一緒で、会社や商品も、いきなりブランド化することを考えるんじゃなくて、まずはお客さんに喜んでもらえることを考える。
そのことをずっと続けていると、お客さんの人気や信用を得られて、それが結果的にブランド化につながるんだよね。
一つの商品を長く売り続けたり、同じ事業を長く続けることって、とても価値のあることなんです。
でもいちばん大切なのは、会社が存続できることなんだよね。
一つの商品、一つの事業に頼りっきりだと、時代が変わってそれがダメになると、会社までつぶれちゃう。
だからこれからの経営は、一つのことにとらわれず、「あの手、この手」と常に考えることも必要なんです。
『斎藤一人の勝手に人が育つ経営の極意』サンマーク出版
京セラの創業者、稲盛和夫氏に「経営の12カ条」という教えがある。
その中の1つに、「値決めは経営」という言葉がある。
『値決めはトップの仕事、お客様も喜び自分も儲かるポイントは一点である』
昨今は企業においては、人手不足感が著しい。
人の採用のためにも、利益は必要だ。
その元となるのが、「値決め」。
会社を長く続けるため、正しい値決めの知識を身につけたい。
■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
http://www.facebook.com/hitonokokoro
Facebookページよりシェアさせていただきました。
押忍!
0 件のコメント:
コメントを投稿