プロフィール

2014年1月17日金曜日

本の御紹介

以下は、致知出版社様から頂いた、渡部昇一先生の最新刊の御案内のメルマガの一部であります。

ワシが渡部昇一先生(上智大学名誉教授)の御著書に最初に触れたのは、
高校三年生の時でした。(当然、今日御紹介している本とは違いますよ。笑)


当時のワシは本当に自分の進路に対して、
ある意味、一種のノイローゼになるくらいに悩んでおりました。

ワシが通っていた公立高校はいわゆる、進学高でしたので、
友達のほとんどが大学、または、専門学校への進路、進学が殆んどでした。

その中で、ワシだけが、極真空手(大山倍達総裁)の内弟子になるという、
チョットあの当時の常識では考えられない道を歩む、
そのキッカケ、決断を与えてくれたのが、
渡部昇一先生の御著書であった訳なのです。(勿論、一番感謝しなくてはならないのは、快く内弟子修行に送り出してくれた両親であり、また、当時、ワシに極真空手を御教授して下さっていた初めての極真空手の師匠大石師範でありますが…)


だいぶ、話しが横道にそれてしまいましたが、

それ程、ワシはこの渡部昇一先生には色濃く影響を受けているのです。(今、現在でも、時間の許す限り昇一先生の御著書は読破し、また、講演会などにも積極的に顔を出させて頂いております。)


どうか、御一読の程をお勧めさせて頂きます。







*****
本日ご紹介するのは、
 渡部昇一先生の最新刊『自立国家への道』。

 発売直後、人気メルマガ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」でも
 取り上げられ、

「どうも、この本が安倍首相をして
 靖国神社参拝を決断させたのではないか」

 とのコメントもいただきました。


 この国を愛する日本人として、
 各人が自分のなせることをなしていく、
 その覚悟と決意を固めて欲しい。

 今こそがその時である、
 との思いを込めて渡部先生が綴ってくださった
 本書の一部を以下でご紹介いたします。


 
      *        *

 戦後の教育からはガッツがはずされました。
 ガッツを男の最高の美徳と考えることはなくなりました。

 知、つまり学校の成績を上げることにはみんな熱心です。

 また友達と仲良くすることもよく教えられています。
 極端な例として運動会で足の速い子と遅い子が
手を繋いで同時に決勝線に入ることさえ教えられたといいます。

 一方でガッツはまったく学校教育からはずされている感じです。

 ガッツを乱暴と考える傾向さえあります。
 ガッツの究極は「腹を切る」ことですから、
 本当に重大なことで、むしろガッツを鍛えている人は
慎重になるはずです。

 たとえば、庄内藩(現在の山形県鶴岡市、酒田市辺り)は
 維新の頃、勇猛で際立っていました。

 徳川家譜代の酒井家です。

 江戸にある薩摩邸を焼き打ちしたり、
 戊辰の役で会津が落城しても頑張り続けた藩です。
 その尚武の藩で、約二百年の間に、
 刀を抜いた事件は二度しかなかったとのことです。

 みんな勇敢でガッツがあっても、
 それはかえって敦厚な人間をつくったのです。


 もう一つの例を挙げましょうか。

 それは大石良雄です。
 あの忠臣蔵の大石です。

 殿様の浅野内匠頭が殿中松の廊下であのような事件を
 起こすまでは昼行灯と綽名されていたそうです。

 それがお家断絶という予想もしない大事件が起こると、
 すべての点で批判されることのない立派な処理をし、
 歴史に残る仇討ちまでやった上で立派な死を遂げました。

 大石は平時には静かに「肚を練っていた」、
 つまり静かにガッツを鍛える精神修養をしていたのです。

 そして、誰も予想しなかった大事件が起こっても
 胆を潰すことなく、見事に振る舞うことができたわけです。

 これを福島第一原発の事件と比べてみると、
(当時の)首相も、官房長官も、
 経済産業大臣も、東京電力の経営者も、
 みんなガッツがなかったという印象を受けます。
 ガッツがあったのは現場の指揮者とその部下たちでした。



 そこで期待されるのは、政府のガッツです。


 特に安倍首相のガッツに期待したい。


 私の見るところでは安倍首相は、
 敗戦後ではお爺さんの岸信介首相以来の
 ガッツのある政治家だと思います。

 第一次安倍内閣は短命でしたが、
 歴代の内閣の成し得なかったこと
(防衛庁を防衛省にし、教育基本法を改正し、
 憲法改正に必要な法整備など)を着々と実行し、
 インドを訪ねてはパル判事や
 チャンドラ・ボースのご遺族との面会も実現されました。

 今後はガッツをもって日本のエネルギー問題を
 抜本的に解決していただきたいと思います。

 もちろん世の中にはまだまだ放射線恐怖症の迷信がはびこり、
 これを焚きつけるマスコミもあり、
 小泉元首相のようなトリックスターも出て、
 速やかな解決というのは難しいでしょう。
 
 政治家の立場は私のような物書きと違って
 複雑な要素を抱えているとはわかっています。

 政治的に十分な配慮をなさりつつも、
 ガッツをもって日本のエネルギー問題を
 解決していただきたいものです。

 安倍首相のガッツに期待したいと思います。

 そこに将来の日本のエネルギー問題の解消と、
 ひいては日本の恒久的繁栄がかかっているのです。


      *        *

 東京都知事選を間近に控えに、
 いままさに岐路に立っている日本。

 近隣諸国との関係やこれまでの歴史を含め、
 私たち日本人がいま置かれている状況を
 今一度整理しなおすという意味からも、
 おすすめしたい1冊です。




◆ 憂国の碩学・渡部昇一氏が送る警醒の全20章
……………………………………………………………………………………


   『自立国家への道』

         渡部昇一(著)

         定価・1,365円(税込)
 *****



以上であります。



押忍 石黒康之

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