本日、三つ目の今日の言葉です。
どうか、宜しくお願い致します。
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「感謝こそ人間を健やかに成長させる根幹」
特集総リード
※『致知』2006年2月号
特集「感謝報恩」より
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宇宙の中で地球だけに生命が宿されている。
宇宙から見た地球はものすごく美しいと
宇宙飛行士たちは口を揃える。
地球に住む生命体が発するオーラが、
地球を美しく輝かせているのに違いない。
その地球に住む生命体に宇宙は等しく天敵を与えた。
天敵がいなければあらゆる生命は増長し、
蔓延(まんえん)、跋扈(ばっこ)する。
それは調和を愛する宇宙の心に反するということだろう。
ただ、限りない生命体の中で
人間にだけ天敵がいない。
なぜか。長い間の疑問だったが、
ある時思い至った。
人間の天敵は外ではなく、
心の中にいるのだ、と。
人間を襲い、蝕(むしば)む天敵。
それは心の中に巣くう不平不満である。
事あるごとに湧き起こってくる
不平、不満、愚痴こそ、人間を滅ぼす天敵である。
歌人の生方(うぶかた)たつゑの母は、
少女の頃、ともすれば不満顔をするたつゑに、
「不満を持つ間は、人は幸せからはじき返されますのや」
とよく言ったという。
人生を知り尽くした人の英知の言葉であろう。
人間を損なう天敵の対極にあるもの、
それが感謝である。
心が感謝の思いに満ちあふれた時、
あらゆる不平不満は一気に消え去る。
感謝こそ人間という生命体を
健やかに成長させる根幹である。
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致知より
押忍 石黒康之
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