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2015年12月18日金曜日

無題

【「魔法の言葉」とは】


心理カウンセラー、中島輝氏のこころに響く言葉より…


《もし私があなたの立場だったら、私もきっと同じことをしたでしょう》


これは、私がカウンセリングでクライアントによくかける言葉です。

とても優秀なのに、一人で思い悩むところがあって、何度も自殺を図ってしまうクライアントにその言葉をかけた瞬間、彼は張り詰めていた緊張の糸がふっとほぐれて、わっと泣き出し、その直後に大きな安心感を得ました。

それは、「自分の不完全さ」を認められたことによる、人間としてごく自然な反応です。


この言葉は、アメリカを代表する心理療法家、カール・ロジャーズの「魔法の言葉」とも言われています。

相手の言葉を聞いて、聞いて、聞き続けて、最後にすべてを受け入れる。

これは自分自身にも有効な考え方です。

不完全な自分を受け入れるということです。


自分の中のどす黒い感情を認める。

そうした瞬間に、嫌われてもいいから、自分らしく生きようという勇気がわいてきます。

新しい自分が生まれます。


もし誰かに不満をもっていたら、その人も不完全だと気づくのです。

すると、その人の欠点もあまり気にならなくなると思います。

自分も不完全だし、相手も不完全なのだということです。


『負の感情を捨てる方法』朝日新聞出版





カール・ロジャースは、「カウンセラーは正そうとする前に、相手と寄り添わないといけない」と、カウンセラーの卵たちによく語っていたという。

寄り添うとは、受容すること、不完全さも含めありのままの存在全部を受け入れること。

「あなたがいてくれてよかった」、と。


話を聞いてもらっても、まだ話たりないときに、途中で意見を言われると「カチン」ときたり、不満が残る。

受容は、すべて話を聞いてもらえた、という相手に信頼感や安心感を感じられるようになってから、はじめてうまれる。

そして、その受容の最高の言葉が、「もし私があなたの立場だったら、私もきっと同じことをしたでしょう」。


人と人との信頼関係を築くのに、相手を受容し、共感することほど大事なことはない。

ロジャーズの「魔法の言葉」は心に響く。



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押忍!

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