【私たちは見るものすべてに影響を与える】
パム・グラウト氏の心に響く言葉より…
2015年8月、科学雑誌の「ネイチャー」で世界を驚かすような研究が紹介された。
ここにあるもの(たとえば私たちの思考)が、向こうにあるものに影響を与えるということが、ついに証明されたのだ。
遠く離れた物体が互いに影響を与え合うというのは、量子論の核となる考え方の一つだ。
二つのダイヤモンドを約1キロ離れた場所に置くと、それぞれの中にある電子が、同時に回転する方向を変える…これはたしかに、伝統的な物理学にとっては衝撃的な発見だ。
実際のところ、この種の実験はすでに1970年代には始まっていたが、オランダのデルフト工科大学で行われたこの実験は世界に衝撃を与え、「ニューヨーク・タイムズ」紙をはじめとする世界中のメディアで大きく取り上げられた。
この実験によって、地球上の存在がすべてつながっていることが証明されたからだ。
言い換えると、私たちの意識には、とてつもなく大きな力があることが証明されたのだ。
ドイツ人物理学者のハイゼンベルクによると、人は自分が見ているものすべてに影響を与え、変化させる。
何かをただ見るだけで、その何かの分子を変え、原子を変え、エネルギーを変えるほどの力を発しているということだ。
私が何かを見ても、私が何かをしても、この世に存在するすべてのものに影響を与えている。
プリンストン大学物理学教授のジョン・ホイラーは、「諸君、申し訳ないが、自分はただの観察者だという考えはもはや通用しない」という有名な言葉を残した。
どんなときでも、見るものすべてに影響を与えている。
ホイラー教授は、この現象を「深くて幸福なミステリー」と呼んでいた。
私たちは見るものすべてに影響を与える。
自分の中にある偏見、思い込み、意見を世界に反映させ、世界の姿を変えている。
感謝の気持ちで世界を観察すると、美しいものや、すばらしいものばかりが目に入る。
その状態になると私たちは、今度は愛や魔法、奇跡のエネルギーを放出するようになる。
つまり、「すべてはつながっている」と信じるだけで、宇宙のエネルギー・フィールドに感謝と喜びのエネルギーを送り出すだけで、本当に世界を変えられるということだ。
これはすごいことだ。
自分が幸せになると、地球全体も幸せになる。
カリフォルニア大学サンディエゴ校のジェームズ・ファウラーと、ハーバード大学のニコラス・クリスタキスが行った研究によると、ただ誰かの慈善的な行動を観察するだけで、自分もいいことをするきっかけになるという。
以前、あるカナダ人の男性からこんな話を聞いた。
ドーナツショップへ行ってコーヒーを注文したところ、もう支払いは済んでいるのでお金はいらないと言われたそうだ。
彼の前に注文した人が、次の人の分も払っていたからだ。
彼はその行動に触発され、自分も次の人のために支払うことにした。
そのドーナツショップで働く近所の人と後で話したところ、「次の人の分を払う」という連鎖は4時間半も続いたという。
純粋な慈善の精神が、こんなに長い時間、途切れることなく続いたのだ。
これはささいな出来事ではない。
たった一つのいい行いは、何倍にも大きくなり、巨大な愛の力になる。
『「感謝」で思考は現実になる』サンマーク出版
船井幸雄氏は『百匹目の猿現象』というのを提唱していた。
『百匹目の猿現象』とは、宮崎県の幸島で、たった一匹の猿が始めた、イモを川で洗って食べるという習慣が、幸島全体に広がっただけでなく、ほとんど同時期に、遠く離れたまったく交流のない島にまで広がった現象のことを言う。
つまり、よいと思うことを一定数の者が共有すると、まったく交流のない遠く離れた場所まで一気に広がり伝わっていくということ。
そして、船井氏は集合意識の大切さを説いた。
「自分は関係ない」とか「みんなが勝手にやればいい」という、さめた目で、虚無的に、投げやりに生きようとしても、それはもう通用しないということ。
なぜなら、いくら傍観者(ぼうかんしゃ)や評論家をきどっても、それが何人か集まれば、必ずどこかで何らかの影響を与えているからだ。
いいにしろ悪いにしろ、我々はこの世に何らかの影響を与えている。
だからこそ、同じ生きるなら、いい影響を与えてこの世を去りたい。
「私たちは見るものすべてに影響を与える」
見るもの聞くもの、すべて感謝の気持ちで受け止めたい。
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パム・グラウト氏の心に響く言葉より…
2015年8月、科学雑誌の「ネイチャー」で世界を驚かすような研究が紹介された。
ここにあるもの(たとえば私たちの思考)が、向こうにあるものに影響を与えるということが、ついに証明されたのだ。
遠く離れた物体が互いに影響を与え合うというのは、量子論の核となる考え方の一つだ。
二つのダイヤモンドを約1キロ離れた場所に置くと、それぞれの中にある電子が、同時に回転する方向を変える…これはたしかに、伝統的な物理学にとっては衝撃的な発見だ。
実際のところ、この種の実験はすでに1970年代には始まっていたが、オランダのデルフト工科大学で行われたこの実験は世界に衝撃を与え、「ニューヨーク・タイムズ」紙をはじめとする世界中のメディアで大きく取り上げられた。
この実験によって、地球上の存在がすべてつながっていることが証明されたからだ。
言い換えると、私たちの意識には、とてつもなく大きな力があることが証明されたのだ。
ドイツ人物理学者のハイゼンベルクによると、人は自分が見ているものすべてに影響を与え、変化させる。
何かをただ見るだけで、その何かの分子を変え、原子を変え、エネルギーを変えるほどの力を発しているということだ。
私が何かを見ても、私が何かをしても、この世に存在するすべてのものに影響を与えている。
プリンストン大学物理学教授のジョン・ホイラーは、「諸君、申し訳ないが、自分はただの観察者だという考えはもはや通用しない」という有名な言葉を残した。
どんなときでも、見るものすべてに影響を与えている。
ホイラー教授は、この現象を「深くて幸福なミステリー」と呼んでいた。
私たちは見るものすべてに影響を与える。
自分の中にある偏見、思い込み、意見を世界に反映させ、世界の姿を変えている。
感謝の気持ちで世界を観察すると、美しいものや、すばらしいものばかりが目に入る。
その状態になると私たちは、今度は愛や魔法、奇跡のエネルギーを放出するようになる。
つまり、「すべてはつながっている」と信じるだけで、宇宙のエネルギー・フィールドに感謝と喜びのエネルギーを送り出すだけで、本当に世界を変えられるということだ。
これはすごいことだ。
自分が幸せになると、地球全体も幸せになる。
カリフォルニア大学サンディエゴ校のジェームズ・ファウラーと、ハーバード大学のニコラス・クリスタキスが行った研究によると、ただ誰かの慈善的な行動を観察するだけで、自分もいいことをするきっかけになるという。
以前、あるカナダ人の男性からこんな話を聞いた。
ドーナツショップへ行ってコーヒーを注文したところ、もう支払いは済んでいるのでお金はいらないと言われたそうだ。
彼の前に注文した人が、次の人の分も払っていたからだ。
彼はその行動に触発され、自分も次の人のために支払うことにした。
そのドーナツショップで働く近所の人と後で話したところ、「次の人の分を払う」という連鎖は4時間半も続いたという。
純粋な慈善の精神が、こんなに長い時間、途切れることなく続いたのだ。
これはささいな出来事ではない。
たった一つのいい行いは、何倍にも大きくなり、巨大な愛の力になる。
『「感謝」で思考は現実になる』サンマーク出版
船井幸雄氏は『百匹目の猿現象』というのを提唱していた。
『百匹目の猿現象』とは、宮崎県の幸島で、たった一匹の猿が始めた、イモを川で洗って食べるという習慣が、幸島全体に広がっただけでなく、ほとんど同時期に、遠く離れたまったく交流のない島にまで広がった現象のことを言う。
つまり、よいと思うことを一定数の者が共有すると、まったく交流のない遠く離れた場所まで一気に広がり伝わっていくということ。
そして、船井氏は集合意識の大切さを説いた。
「自分は関係ない」とか「みんなが勝手にやればいい」という、さめた目で、虚無的に、投げやりに生きようとしても、それはもう通用しないということ。
なぜなら、いくら傍観者(ぼうかんしゃ)や評論家をきどっても、それが何人か集まれば、必ずどこかで何らかの影響を与えているからだ。
いいにしろ悪いにしろ、我々はこの世に何らかの影響を与えている。
だからこそ、同じ生きるなら、いい影響を与えてこの世を去りたい。
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