●道に浸る
すべて一芸一能に身を入れるものは、
その道に浸り切らなければならぬ。
身体中の全細胞が画なら画、短歌なら短歌にむかって、
同一方向に整列するほどでなければなるまい。
つまりわが身体の一切が画に融け込み、
歌と一体にならねばならぬ。
それには先ず師匠の心と一体になるのでなければ、
真の大成は期し難い。
●一天地を拓く
人は自己に与えられた境において、
常に一天地を拓かねばならぬ。
●個性の発揮
人は職業以外の道によって、
その個性を発揮するということは、
ほとんど不可能に近い。
●真剣
人間が本当に真剣になると、
パッと夜中に目があいた時とか、
あるいは朝、目のさめた瞬間に、
大事な問題がパッと分かるものなんです。
●休息
休息は睡眠以外には不要――という人間になること。
すべてはそこから始まるのです。
●黄金のカギ
わたくしは、皆さん方に一つの「黄金のカギ」を
さしあげたいと思います。
それは何かというと、
われわれ人間にとって真に生きがいのある人生の生き方は、
自己に与えられたマイナス面を、プラスに逆転し、
反転させて生きる」という努力であります。
●敬の一念
尊敬の念を持たないという人は、小さな貧弱な自分を、
現状のままに化石化する人間です。
したがってわれわれ人間も敬の一念を起こすに至って、
初めてその生命は進展の一歩を踏み出すと言ってよいでしょう。
●雑事雑用
日常の雑事雑用をいかに巧みに
要領よくさばいていくか――
そうしたところにも、人間の生き方の
隠れた呼吸があるということです。
●打ち込む
人間は片手間仕事をしてはならぬ。
やるからには生命を打ち込んでやらねばならぬ。
●弱き善人
弱さと悪と愚かさとは互いに関連している。
けだし弱さとは一種の悪であって、
弱き善人では駄目である。
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『生き方入門』
監修・藤尾秀昭 (月刊『致知』編集長)
致知出版社様メルマガよりシェアさせて頂きました。
押忍!
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