●年頭自警
一、年頭まず自ら意気を新たにすべし
二、年頭古き悔恨を棄つべし
三、年頭決然滞事を一掃すべし
四、年頭新たに一善事を発願すべし
五、年頭新たに一佳書を読み始むべし
●高邁な人
粗忽、がさつは最も人格の低劣を表す。
高邁な人格はいかに剛健・活発にみえても、
その人のどこかに必ずしっとりした
落ち着きや静けさを湛えているものだ。
●人は環境を作る
環境が人を作るということに捉われてしまえば、
人間は単なる物、単なる機械になってしまう。
人は環境を作るからして、
そこに人間の人間たる所以がある、自由がある。
即ち主体性、創造性がある。
だから人物が偉大であればあるほど、立派な環境を作る。
人間が出来ないと環境に支配される。
●恋愛
いかなる異性に恋するかは
自己人格と密接に関係する。
すなわち自己の人物相応に恋する。
故に人は恋愛によって自己を露呈するのである。
●しびれる
何にしびれるかによって、その人は決まる。
中江藤樹は『論語』と王陽明にしびれていた。
人間は本物にしびれなければならない。
●人生は心がけと努力
人間はできるだけ早くから、
良き師、良き友を持ち、良き書を読み、
ひそかに自ら省み、自ら修めることである。
人生は心がけと努力次第である。
●考成
人間は考えてしなければ成功しない。
考えてはじめて成すことができる。
考成という語のある所以である。
●命は吾より作す
人間が浅はかで無力であると、
いわゆる「宿命」になる。
人間が本当に磨かれてくると「運命」になる。
即ち、自分で自分の「命」を
創造することができるようになる。
それを「命は吾より作す」という。
●道の人
真の道の人とは、
根源的なものと枝葉的なものとを
統一的に持っている人のことである。
●使命
人間、いかなる誘惑を受けても、
いかなる迫害を受けても、
最後に一つ為さざるところがなければならぬ。
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『生き方入門』
監修・藤尾秀昭 (月刊『致知』編集長)
致知出版社様メルマガよりシェアさせていただきました。
押忍!
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