プロフィール

2017年11月21日火曜日

本当の意味での目が開くとき。(第三の目、チャクラ、脳の前頭前野が開くとき)

一見大変不幸な出来事は、
いままで幸せと思い込んでいたものとは違う、
もっと大きな幸せに気づかせてくれる
チャンスでもあるのです。
 
 鈴木秀子(シスター)
 ──『致知』2017年12月号より

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▼鈴木先生の「人生を照らす言葉」は
『致知』で好評連載中!

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「本当の幸せに気づいた母娘の物語」

 ──『致知』2017年12月号
    連載「人生を照らす言葉」より   

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私の知人に、大きな家に住んで
豊かな暮らしをしていた女性がいます。
ところが、ご主人が経営する会社が倒産して
家庭内の家具や電化製品は差し押さえられ、
地方にある小さな一軒家に
引っ越すことになってしまいます。



このご夫婦を苦境から救ったのは幼い一人娘でした。
その子は引っ越した後、


「家の中が全部見える」


と言って無邪気に走り回ったり、
勉強している姿をいつも母親が
台所で見てくれていることを喜んだり、
家族が一緒に川の字になって眠れる
と言ってはしゃいだり、
倒産という出来事が嘘ではなかったかと思うくらい、
小さな一軒家での生活を楽しんでいたのです。



過労のためか、ご主人は早くに
亡くなってしまいますが、
彼女が女手一つで子供を育てる苦労を
乗り越えさせてくれたのもまた、
女の子の屈託のない笑顔でした。



一人娘が成長して大学進学が決まり、
いよいよ上京するという時、
母親はその子を呼んで、
これまでの出来事を振り返りながら静かに話しました。


「会社が倒産した時、本当はお父さんと二人、
 死んでしまいたいと思っていたの。
 そんな時でも、いつもあなたは笑っていた。
 あなたが喜ぶ度に、お母さんも一つひとつ
 目が開かれていった。

 それまでは贅沢な暮らしができることが
 幸せだと思っていたの。
 しかし、そうではないことを
 あなたは私に教えてくれた。
 いままで私が生きてこられたのは、
 あなたがいてくれたおかげです」


 そして


「日本には清貧という言葉があるけれども、
 あなたにはどんなに苦しくても
 そこに素晴らしさを見つける力がある。
 その力をこれからも伸ばしていきなさい」


 という言葉を餞(はなむけ)に贈ります。



 我が子の何気ない振る舞いによって、
 彼女は人間の本当の幸せに目覚めたのです。


致知出版社様メルマガよりシェアさせて頂きました。


押忍!

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