ある日の大山総裁のお話し、、、
「私がまだ若い時分(戦後間もなく)にな、
若気の至りである地方の賭場で用心棒をしていた事があったんだ。
そんな時、地元対立組織と揉めて乱闘になったんだ。
そいつらはな、
いっくら私が叩いても、叩いても、倒しても、倒しても、
次から次へと刃物を持った相手がひっきりなしに出てくるのよぉ!
だからな、
いくら私でも埒があかず、仕方ないからなその場を一旦逃げたんだよ。
夢中になって逃げている最中に初めてわたし気付いたのよぉ、、、、
、、、、何ヶ所か刺されて血だらけになっていることに!
でもな逃げても逃げても相手は追ってくる、、、
仕方なしに、わたしはなぁ、、
咄嗟にあぜ道の脇にある「肥溜め」の中に飛び込んで身を隠したのよぉ!
身体は切り傷やら刺し傷で、、、、、しかも「肥溜め」
わたしはてっきり傷口が悪化するものとばかりと思っていたのよぉ、
君たちぃ、、、、
しかし驚く事なかれ、、
いつもより早く傷が治ったのよぉ!
本当だよ、君たちぃ、、、、!」
この様な総裁御自身の経験体験から来るお話しを、
当時、総裁からしたら孫の様な私たち内弟子に面白おかしく、
しかもダイナミックな手振りなどのジェスチャーを付けながらいつもお話をして下さりました。
私は総裁の漫談でも話す様な名口調にいつもグイグイと引き込まれていき、
いつも時の経つのも忘れてしまうくらいの楽しい楽しい至福の時間を過ごさせて頂きました。
本当に超貴重な時間でありました。
今考えますと、
只でさえ日々緊張感に包み込まれている内弟子をリラックスさせる為に、
また私たちの魂を常に奮い立たせる為のお話であった様な気がしてなりません。
よくよく考えますと、
私が子供の頃、転んで傷口を作って泣いていると、
いつも爺ちゃんから、
「そんなもの、唾か小便を付けとけば治るからビービー泣くな!」
と一喝されたものでした( ; ; )笑
今の若い御父兄世代の皆様にはとても信じられないかもしれませんが、紛れも無い事実なのです!笑
おそらく、
自然界の力や人間の身体には計り知れない程の自然治癒力というお医者様が各自各々の中にいるのでしょう。
また、そういった体験や経験の蓄積が言い伝えられて来たのだとも思います。
それをここ僅か何十年か足らずの科学や医学の力で分かった風な気でいる事自体の方が実は傲慢なのかもしれませんね、、、。
(勿論、科学、医学の進歩は日進月歩のスピードで進化しそのうち全てを解明してしまうのかもしれませんね。
しかしながら、
やはり何者かの力、サムシンググレートの力が働いているのも薄明の理であると私は思うのです。)
「武の道において、真の極意は体験にあり、よって体験を恐るべからず」
大山倍達総裁 座右の銘十一箇条 十番目
押忍 石黒康之
0 件のコメント:
コメントを投稿