小澤良介氏の心に響く言葉より…
「これからは個のブランディングの時代であり、独自のセンスのある人が求められる」というお話をしました。
「個性」とか「独自のセンス」が大事となると、外見や言動でそれをアピールしようとする人が多いのですが、残念ながら間違いです。
外見や言動でのアピールは、「目立つ」という目的においては効果的ですが、「可能性を広げる」という観点からするとNGだからです。
人の印象は、外見の印象によって変わります。
奇抜な格好していたら奇抜な人だと思われます。
奇抜な格好や言動は、インパクトは強いでしょうし、一部の人には熱狂的に受け入れられるかもしれません。
けれども、多くの人にとっては「変わった人だ」「自分とは気が合いそうにない」と受け取られてしまいます。
関係性が発展する可能性が、最初から低くなるわけです。
だから、違う目立ち方をしたほうがいいのは言うまでもありません。
「どうせなら嫌われるより、好かれたほうがいい」
これに対して、異議を唱える人は少ないでしょう。
より多くの人に好印象を残すことができれば、話しかけてくれる人も増えるでしょうし、そのぶん新しい仕事や出会いのチャンスも広がります。
できるだけ多くの人に「カッコいい」「いい人だな」と思われて、損はしません。
ですから、セルフブランディングは、
「最大公約数に好かれる人」
を目指すべきなのです。
最大公約数に好かれるのは、とがりすぎず、バランス感覚のある人です。
また、「ギャップ」が魅力につながります。
仕事の場ではシンプルなスーツをそつなく着こなす男性が、休日にはラグビーで活躍している…。
そういう意外性や二面性で、人の評価はぐっと変わるのです。
「最大公約数に好かれる人」というと、没個性のつまらない人を思い浮かべるかもしれませんが、ここでお話したいのは、あくまでも「人に与える印象」のこと。
初対面では、無難で「なんとなくいい人そうだな」という印象だった人が、話してみたら、すごく真剣に取り組んでいる趣味があって、その分野では有名人で…というほうが、外見で目立つ以上にインパクトを残せます。
『ライフスタイルデザイン』きずな出版
小澤氏は、本書のなかで「センス」についてこう語る。
『センスは何で磨かれるのか…?
それは、「遊び」と「好奇心」です。
過去のやり方や、ルーティンワークが価値をもたなくなるなら、その慣習やルーティンから、飛び出さなければなりません。
遊びや好奇心は、「慣習から抜け出すきっかけ」をつくってくれます。
いつもより1時間早く起きて、散歩に出かけてみる。
スポーツの大会に出てみる。
友達と一緒に新しいレストランに行ってみる。
通勤手段を変えてみる…。
そんなちょっとした「面白そうだからやってみよう」から、世界は無限に広がっていきます。
損得ぬきで、夢中になって、心からワクワクする。
そんな遊びから、新しい価値をつくり出すようなセンスが磨かれていくのです』
ブランディングは個人にとっても、会社にとっても、自分の価値を高めるために、とても重要なことだ。
だがしかし、セルフブランディングは自分を、「すごそうに見せること」でもなければ、「実力以上に見せること」でもない。
まずは、自分の実力を磨き、そしてそれをデザインし、伝えること。
だから残念ながら、中身のない人は、ブランディングはできないということ。
これは、会社も同じこと。
最大公約数の人たちに好かれるため…
自分独自のセンスを磨きたい。
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