プロフィール

2020年8月13日木曜日

教えない教え

ある夜、何かのお供で大山総裁とご一緒させて頂いている時の思い出、、、


☆総裁 
「君、あの月を見なさい!」
と、いきなり人差し指を月に向かって指差されました。


☆私  
総裁の真意が読めずに狼狽えましたが、、、
「押忍!」の一言!


☆総裁 
「私が、あの月を見ろ、と言っているのに、君も皆んなも、私の指先を見るんだよねぇ、ダメだねぇ、君は〜〜」


☆私
まだ18、19歳の子供である私はさらに総裁の真意が読めなくなってしまい、さらに狼狽えながらも、、、

「押忍! 失礼しました!」の一言!


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昔ながらの武術家、武道家である大山総裁は、稽古や修行の仕方、方法についての答えを明確には教えてはくださりませんでした。


勿論、ヒントはくれますが、答えまでは決して教えてはくださらないのです。


「教えない、教え」


私が身近で拝見させて頂いていた限りでは、
総裁は人によって全部、話す内容や指導の方法を変えていらっしゃった様に思います。

「人を観て法を説け」のごとく、、、


50歳になった今、考えますに、
私の様な性格のものには、総裁の「教えない教え」は最良の御指導方法でありました。


上記の月のお話し、現段階での私の解釈は、、、


「私(総裁)を目指すな、目標とするな、、、私(総裁)が目指した所、私(総裁)が目標とした所を学びなさい、稽古しなさい!」

と私なりに考えております。


極真の道は果てしなく遠く厳しいです、、

死ぬまで、日々、修行、稽古ですね!


押忍           石黒康之


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「頭は低く、目は高く、口慎んで、心広く、孝を原点として、他を益する」

極真精神    大山倍達総裁

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