ある夜、何かのお供で大山総裁とご一緒させて頂いている時の思い出、、、
☆総裁
「君、あの月を見なさい!」
と、いきなり人差し指を月に向かって指差されました。
☆私
総裁の真意が読めずに狼狽えましたが、、、
「押忍!」の一言!
☆総裁
「私が、あの月を見ろ、と言っているのに、君も皆んなも、私の指先を見るんだよねぇ、ダメだねぇ、君は〜〜」
☆私
まだ18、19歳の子供である私はさらに総裁の真意が読めなくなってしまい、さらに狼狽えながらも、、、
「押忍! 失礼しました!」の一言!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昔ながらの武術家、武道家である大山総裁は、稽古や修行の仕方、方法についての答えを明確には教えてはくださりませんでした。
勿論、ヒントはくれますが、答えまでは決して教えてはくださらないのです。
「教えない、教え」
私が身近で拝見させて頂いていた限りでは、
総裁は人によって全部、話す内容や指導の方法を変えていらっしゃった様に思います。
「人を観て法を説け」のごとく、、、
50歳になった今、考えますに、
私の様な性格のものには、総裁の「教えない教え」は最良の御指導方法でありました。
上記の月のお話し、現段階での私の解釈は、、、
「私(総裁)を目指すな、目標とするな、、、私(総裁)が目指した所、私(総裁)が目標とした所を学びなさい、稽古しなさい!」
と私なりに考えております。
極真の道は果てしなく遠く厳しいです、、
死ぬまで、日々、修行、稽古ですね!
押忍 石黒康之
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「頭は低く、目は高く、口慎んで、心広く、孝を原点として、他を益する」
極真精神 大山倍達総裁
0 件のコメント:
コメントを投稿