「道端で靴を踏んだ、肩が触れた、君たちが頭を下げればいいよ。
頭を下げてケンカを売ってくる人はいないよ、
もしケンカを売ってきたら、その時は、のばしてしまえ!
何のために空手をやっているんだ!」
大山倍達総裁
上記の大山総裁のお言葉、いま思い起こしても心底痺れてしまいます。
しかしながら、今の時代、このお言葉を真に受けていたら、完全にアウト、、
総裁のお言葉は、裏の裏の裏までしっかりと真意を汲んで、理解しないと、実生活に於いて大変な事になってしまう、というお言葉を数多く残されておられます。
しかしながら、実は全て人間の本質論をズバリ突いておられるお言葉ばかりだと思うのです。
全てのお言葉が総裁の実体験から絞り出されて来ているので、心の奥底、魂の奥底まで響き、痺れてしまうのです。
実際、総裁は私が内弟子として3年間身近で仕えさせて頂いた期間だけでも、莫大な量の読書、学問をされておられました。
今東光和尚をはじめ数多くの著名な作家の先生方や文筆家の先生方との交流は、一武道家、一空手家の範疇を優に超えておられるのは間違いない事実だと思います。
それらの事は、総裁ご自身が残された御著書が数限りなくある事で実証されているのだと思います。
今となっては、総裁が残されたご著書を読みまくり、総裁の真意の程を再度勉強させて頂くしかその手立ては御座いません。
私の拙い50年間の人生の中でも、様々な先生方と実際にお会いし交流させて頂きましたが、未だかつて、総裁以上の大人物にお会いした事は御座いません。
晩年の総裁の内弟子ではありますが、私に出来る事は、総裁との実体験を通して感じた事や稽古方法を文章や口伝、実際の道場稽古現場指導で伝えていく事だけであると感じております。
総裁は偉大過ぎます。
私が感じた総裁は、総裁という大人物の一側面だけであるとは思いますが、その一側面だけで、総裁の偉大さを皆様に感じて頂けたらと思います。
皆様、今後とも何卒、宜しくお願い申し上げます。
ありがとうございました。
押忍 石黒康之
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