【風と流れに逆らわずに生きていく】
小林正観さんの心に響く言葉より…
たまたま一ヶ月ほどの間に、何人かの人から同じ質問を受けました。
「私に向いている職業は、どんなものでしょうか。正観さん、教えてください」
というものでした。
もちろん、その数人は現在無職であるということでした。
私の答えはすべての人に対して同じでした。
「自分で好きな仕事、嫌いな仕事とより分けているうちは、宇宙さんも神も仏も味方をしないような気がします」
と言いました。
自分にまわってきたことをやる、やる羽目になったことをやる、たまたまなにかの縁で声をかけられたり、頼まれたりしたらそれをやる。
そういうふうに考えていったら、職業はなんでもいいのです。
向き不向きというのがあるとは思えません。
向き不向きと言うのは、もしかすると自分の奢り、高ぶりなのかもしれません。
どんな仕事でも、誠実に真面目にやる。
真摯(しんし)に取り組む。
それに尽きるのではないでしょうか。
楽しい仕事というのがあるわけではないのです。
そんな仕事にいきなり恵まれてる人は、世の中にいないと思います。
好きだ、嫌いだと言うのではなくて、やる羽目になったことを、ただ淡々とやること。
それを真面目に誠実にやり続けること。
これに尽きると思います。
私に質問してきた数人に対して、さらにこういう提案をしました。
ハローワークで仕事を探すのではなく、街で見つけるような張り紙で募集しているようなところに、飛び込んでみてはどうかと提案しました。
そういうところこそ、本当に今、人を欲しがっているところだと思います。
ひと言で言うと、風が吹いているか、川が流れているか、ということです。
自分の希望を振りまわして、希望通りのものを探すのではなくて、なんでもいいから、とりあえず一生懸命やるぞという生き方を選ぶことです。
この風と流れに逆らわずに生きていく、ということ。
これを私は、「風流な人」と名づけました。
これはおまかせの人生です。
それで道が開けます。
宇宙や神は、目の前にいつも楽しい人生を提示してくれています。
しかしそれを個人の好き嫌いで左右すると、そういう提示を止めてしまいます。
「せっかくいい出来事を示してあげているのに、自分の好き嫌いで選ぶんだなぁ。乗っかってこないのだなぁ。だったら、教えてあげるのをやめよう」ということになるみたいです。
誠実に真面目にやっている人間を、いろんな形で引き上げてくれます。
ですから仕事そのものの面白さもありますが、自分の運命が、その引っ張ってくれる人によってどう変わるかという面白さもあるわけです。
なんでも一生懸命やります、誠実にやりますという人に、神や宇宙はにっこりと微笑むような気がするのです。
『豊かな心で豊かな暮らし』廣済堂出版
ソニーの創業者、井深大氏は、大学を卒業し、第一志望の東京電気(現東芝)の就職試験を受けたが落ちてしまい、結局、当時設立4年目の中小企業、写真化学研究所という映画会社に入社した。
同様に、京セラの創業者、稲盛和夫氏も、大学を卒業後希望した大手人気企業の就職試験にことごとく失敗し、大学の恩師の紹介でようやく、京都の松風工業という給料が遅配するような赤字会社に入った。
「幸福は不幸の顔をしてやってくる」という言葉がある。
一見すると、不幸のように見えるが、何年かすると、「それがあったお蔭で成功できた」とか、「そのことで、今の自分がある」、というようなことだ。
運を使い尽くさないで後に残しておく、ということでもある。
最高にいい状態から始めると、あとからうまくいかないことは多い。
それが、先に運を使ってしまう、ということ。
最初のスタートが最悪から始まれば、あとはよくなるだけだ。
それが、運をあとに残しておくということ。
選ばないで流れにまかす人生は、運をためておく生き方。
そして、宇宙のメッセージに忠実に従う生き方。
それが、風と流れに逆らわずに生きていく「風流な人」。
真面目に真摯に、そして風流に生きてみたい。
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小林正観さんの心に響く言葉より…
たまたま一ヶ月ほどの間に、何人かの人から同じ質問を受けました。
「私に向いている職業は、どんなものでしょうか。正観さん、教えてください」
というものでした。
もちろん、その数人は現在無職であるということでした。
私の答えはすべての人に対して同じでした。
「自分で好きな仕事、嫌いな仕事とより分けているうちは、宇宙さんも神も仏も味方をしないような気がします」
と言いました。
自分にまわってきたことをやる、やる羽目になったことをやる、たまたまなにかの縁で声をかけられたり、頼まれたりしたらそれをやる。
そういうふうに考えていったら、職業はなんでもいいのです。
向き不向きというのがあるとは思えません。
向き不向きと言うのは、もしかすると自分の奢り、高ぶりなのかもしれません。
どんな仕事でも、誠実に真面目にやる。
真摯(しんし)に取り組む。
それに尽きるのではないでしょうか。
楽しい仕事というのがあるわけではないのです。
そんな仕事にいきなり恵まれてる人は、世の中にいないと思います。
好きだ、嫌いだと言うのではなくて、やる羽目になったことを、ただ淡々とやること。
それを真面目に誠実にやり続けること。
これに尽きると思います。
私に質問してきた数人に対して、さらにこういう提案をしました。
ハローワークで仕事を探すのではなく、街で見つけるような張り紙で募集しているようなところに、飛び込んでみてはどうかと提案しました。
そういうところこそ、本当に今、人を欲しがっているところだと思います。
ひと言で言うと、風が吹いているか、川が流れているか、ということです。
自分の希望を振りまわして、希望通りのものを探すのではなくて、なんでもいいから、とりあえず一生懸命やるぞという生き方を選ぶことです。
この風と流れに逆らわずに生きていく、ということ。
これを私は、「風流な人」と名づけました。
これはおまかせの人生です。
それで道が開けます。
宇宙や神は、目の前にいつも楽しい人生を提示してくれています。
しかしそれを個人の好き嫌いで左右すると、そういう提示を止めてしまいます。
「せっかくいい出来事を示してあげているのに、自分の好き嫌いで選ぶんだなぁ。乗っかってこないのだなぁ。だったら、教えてあげるのをやめよう」ということになるみたいです。
誠実に真面目にやっている人間を、いろんな形で引き上げてくれます。
ですから仕事そのものの面白さもありますが、自分の運命が、その引っ張ってくれる人によってどう変わるかという面白さもあるわけです。
なんでも一生懸命やります、誠実にやりますという人に、神や宇宙はにっこりと微笑むような気がするのです。
『豊かな心で豊かな暮らし』廣済堂出版
ソニーの創業者、井深大氏は、大学を卒業し、第一志望の東京電気(現東芝)の就職試験を受けたが落ちてしまい、結局、当時設立4年目の中小企業、写真化学研究所という映画会社に入社した。
同様に、京セラの創業者、稲盛和夫氏も、大学を卒業後希望した大手人気企業の就職試験にことごとく失敗し、大学の恩師の紹介でようやく、京都の松風工業という給料が遅配するような赤字会社に入った。
「幸福は不幸の顔をしてやってくる」という言葉がある。
一見すると、不幸のように見えるが、何年かすると、「それがあったお蔭で成功できた」とか、「そのことで、今の自分がある」、というようなことだ。
運を使い尽くさないで後に残しておく、ということでもある。
最高にいい状態から始めると、あとからうまくいかないことは多い。
それが、先に運を使ってしまう、ということ。
最初のスタートが最悪から始まれば、あとはよくなるだけだ。
それが、運をあとに残しておくということ。
選ばないで流れにまかす人生は、運をためておく生き方。
そして、宇宙のメッセージに忠実に従う生き方。
それが、風と流れに逆らわずに生きていく「風流な人」。
真面目に真摯に、そして風流に生きてみたい。
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