【なぜ戦ってしまったの?】
小林正観さんの心に響く言葉より…
「百戦して百勝するは 善の善なるものにあらず」
百回戦って、百回勝つことは、善いことの中の最良のものではない。
必ずしも最高の選択ではないということを、孫子は言いました。
本当の意味は、
「なぜ百回も戦ったのですか?」
と、孫子は言うのです。
「本当に賢い武将は、一度も戦わない。百回の争いなど、百回の戦争などしない」
孫子はこうも言っています。
「知によりて勝つのが第一」。
知恵によって勝つのが第一である。
二番目は、「威によりて勝つのが第二」。
例えば3万の兵がこもった城を包囲したとします。
それを、4万、5万の兵で囲んだのでは死者が出る。
犠牲者が多い。
「どうせ囲むならば、3万の城を30万の大軍で包囲してしまいなさい。そうしたら、結論が出やすい。勝敗が決しやすい。兵隊を殺さないで済む」という考え方でした。
三番目は、「助によりて勝つが第三」。
相手をなんとか自分の支配下に置きたいときに、その相手が言うことを聞かざるをえないような先輩や上司、恩義ある人を探し出します。
そしてその人を説得します。
そして、その人から相手を説得してもらう。
戦いを極力避けるわけです。
相手の立場も名分も立ちます。
そして最後の選択が、「武によりて勝つが第四」。
「武力、実際の実力行使で勝つのが第四であり最悪の選択だ」と、孫子は言いました。
そこに「百戦百勝して」ということばが重なってくるのです。
つまり、「どうして百回も戦ってしまったの?」ということなのでした。
この孫子の兵法のすごいところは、「戦わないようにするのだ」「なるべく戦わないことがいいことだ」という思想が、根底に流れていることです。
『心に響いた 珠玉のことば』KKベストセラーズ
知によって勝つというのは、権謀術数という、はかりごと、たくらみ、あざむき等々を使って勝つことだ。
普通、我々は権謀術数の限りを尽くす、などというと狡猾(こうかつ)で、卑怯(ひきょう)な、人として許せない汚い手を使う、というイメージがある。
しかし、それを「同じ土俵で戦わない」という、今までなかった、「まったく新しいサービス」、「革新的技術」と置きかえて考えてみれば納得がいく。
現代のビジネスの競争においては、それが単純な戦いではないことは明らかだ。
それを、鈴木敏文氏は、「競争相手は同業他社ではなく時代の変化」と言っている。
時代の変化により、競争相手の同業の企業と戦っているつもりが、思いもよらない異業種の新興企業に負けてしまう、などということは枚挙にいとまがない。
まともにはぶつからず、アイデアや創造力を使って、「この手があったのか?」という方法で、挑戦していく。
「どうして百回も戦ってしまったの?」
戦わずして勝つために、もっと知の力を磨きたい。
■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
http://www.facebook.com/hitonokokoro
小林正観さんの心に響く言葉より…
「百戦して百勝するは 善の善なるものにあらず」
百回戦って、百回勝つことは、善いことの中の最良のものではない。
必ずしも最高の選択ではないということを、孫子は言いました。
本当の意味は、
「なぜ百回も戦ったのですか?」
と、孫子は言うのです。
「本当に賢い武将は、一度も戦わない。百回の争いなど、百回の戦争などしない」
孫子はこうも言っています。
「知によりて勝つのが第一」。
知恵によって勝つのが第一である。
二番目は、「威によりて勝つのが第二」。
例えば3万の兵がこもった城を包囲したとします。
それを、4万、5万の兵で囲んだのでは死者が出る。
犠牲者が多い。
「どうせ囲むならば、3万の城を30万の大軍で包囲してしまいなさい。そうしたら、結論が出やすい。勝敗が決しやすい。兵隊を殺さないで済む」という考え方でした。
三番目は、「助によりて勝つが第三」。
相手をなんとか自分の支配下に置きたいときに、その相手が言うことを聞かざるをえないような先輩や上司、恩義ある人を探し出します。
そしてその人を説得します。
そして、その人から相手を説得してもらう。
戦いを極力避けるわけです。
相手の立場も名分も立ちます。
そして最後の選択が、「武によりて勝つが第四」。
「武力、実際の実力行使で勝つのが第四であり最悪の選択だ」と、孫子は言いました。
そこに「百戦百勝して」ということばが重なってくるのです。
つまり、「どうして百回も戦ってしまったの?」ということなのでした。
この孫子の兵法のすごいところは、「戦わないようにするのだ」「なるべく戦わないことがいいことだ」という思想が、根底に流れていることです。
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知によって勝つというのは、権謀術数という、はかりごと、たくらみ、あざむき等々を使って勝つことだ。
普通、我々は権謀術数の限りを尽くす、などというと狡猾(こうかつ)で、卑怯(ひきょう)な、人として許せない汚い手を使う、というイメージがある。
しかし、それを「同じ土俵で戦わない」という、今までなかった、「まったく新しいサービス」、「革新的技術」と置きかえて考えてみれば納得がいく。
現代のビジネスの競争においては、それが単純な戦いではないことは明らかだ。
それを、鈴木敏文氏は、「競争相手は同業他社ではなく時代の変化」と言っている。
時代の変化により、競争相手の同業の企業と戦っているつもりが、思いもよらない異業種の新興企業に負けてしまう、などということは枚挙にいとまがない。
まともにはぶつからず、アイデアや創造力を使って、「この手があったのか?」という方法で、挑戦していく。
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