「井の中の蛙、大海を知らず」
一般的には世間知らずになるな、視野を広く持て、ということになると思います。
また、確かにその通りであると思います。
しかし、
私自身、何か府に落ちぬ、
何か薄い感じが常にしておりました。
実際問題、
私自身、若い頃、様々な人から、
お前は空手しか知らないから世間知らずだ、
勤めた事もないから世間を何も知らない、だから駄目だ、と、
上から目線で散々忠告され馬鹿にされました。
そんな10代、20代を自分なりに空手一筋に生きてきた訳ですが、
30代のある時からこの言葉を信じてしまい、
空手修行一筋では世間知らずになると浅はかにも考えてしまい、
恥ずかしながら、
石黒康之30代の約10年間、
極真支部長業務の傍ら飲食事業4店舗、物販事業、ジム事業など多角経営に手を出したことがあります。
結果…、
まことにお恥ずかしい経験を晒させていただきますが、
所詮は武士の商法、
当然、うまくいくわけがなく失敗に終わり、散々な結果を招き、おまけに薬害(また書ける時に詳しく書きます。)にもハマってしまい、
散々な経験、体験を積む結果を招くことになってしまいました。(;_;)(笑)
☆勿論、
現在はその失敗(素晴らしく貴重な経験体験)を元に肥やしに改良し工夫し、
日々の道場運営経営業務に活かし日々邁進しておる最中であります。^^;
しかし、その時には、
本当に人間がよく見え分かりました。
人間にどの様なタイプがいるのか、などなど本当によく分かり、大変な勉強になりました…、
話を元に戻します、
そんな、
「井の中の蛙、大海を知らず」
この言葉の真意をよくよくしっかりと調べてみますと、
やはり、しっかりと、この言葉に続く言葉がありました。
「されど天の深さを知る!」
と、
しっかりと!
要するに、
天の深さを知る(物事の本質を知る、本物になる)までは、
大海に出てはいけないよ、と!
よく考えますと、当たり前のことで、
自分自身が物事の本質も知らずに本物にもなっていない状態で、
大海へ出れば(世間へ出る、多角経営をすれば)、
私の30代の様に溺れて(失敗して)しまう羽目になるのは明確な訳であります。
私の経験体験上、
先ずは、天の深さを知る。
一芸に秀で、一芸に通じるまで一つ事に命を賭けることが一番大切であるとおもうのです。
そして、死ぬまでに、
その一芸より万芸に通じていける様に努力精進していく事が大切であると思うのです。
一流追求なんかでは浅はかで薄いので、
一生をかけて本物を追求をしていく。
「一生」を「一所」懸命に生きていく!
「井の中の蛙、大海を知らず………、されど天の深さを知る。」
先ずは、
一道に徹して徹して徹しきり、本物になる、天の深さを知る。
2016年の新年を迎え、この様なことが非常に大切なことであるように思えたのでした。
*
よく考えますに、こんな事は、
師匠大山倍達総裁より内弟子修行時代に教えて頂いていたことなのでした。
約20年近くの遠回りをしてしまいましたがやっとその真意に気付かされ始めました。
やはり、
師匠は超偉大であります!(^^;;
押忍! 石黒康之
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