「いまがベストか」と
常に自分に問答を掛ける
──早乙女哲哉
(てんぷら「みかわ是山居」主人)
天ぷらの場合、海老一本を
揚げるのに長くて30秒。
その作業をいままでに何百万回と
繰り返してきましたが、
30秒間、鍋の中で何が
おきているかを考えなかったことは
一度としてありません。
そうやって自分に問答を掛け、
貯金の数を増やしていく。
皿洗い一つするのでも、
この皿は何手で洗えるか、
どこからどう洗っていけば
100パーセントきれいに洗えるかを
考えていくことが大切なのです。
そうやってどんな仕事をする時も、
「いまがベストか、
いまやっていることはベストなのか」
と常に問答を掛け、
自分の中で整理していく。
全ての仕事はその延長線上に連なって
くるものだという気がしてなりません。
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「稽古をしてはならぬ。
いつも真剣勝負をしなければならぬ」
──中川一政(画家)
画壇の弧峰(こほう)・中川一政さんが
97歳の時に揮毫した「正念場」の書がある。
初めてその書を見た時の畏怖に近い
感動を忘れることができない。
この人は97歳にしてなお
正念場の日々を生きようとしているのか。
97歳になってこれからが
本当の人生の正念場だと思っているのか。
求道一筋に生きんとする人の
気迫が、書には溢れていた。
中川さんが残された極めつけの言葉を2つ。
「稽古をしてはならぬ。
いつも真剣勝負をしなければならぬ」
「一つ山を登れば、
彼方にまた大きな山が控えている。
それをまた登ろうとする。
力つきるまで」
すべての道に生きる者に
不可欠の覚悟というべきだろう。
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『プロフェッショナル100人の流儀』
致知出版社様より
押忍!
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