プロフィール

2016年2月2日火曜日

職業に上下もなければ貴賤もない。
 世のため人のために役立つことなら、
 何をしようと自由である。

 しかしどうせやるなら覚悟を決めて十年やる。
 すると二十からでも三十までには
 ひと仕事できるものである。
 それから十年本気でやる。

 すると四十までに頭をあげるものだが、
 それでいい気にならずにまた十年頑張る。

 すると、五十までには群をぬく。
 しかし五十の声をきいた時には、
 大抵のものが息をぬくが、それがいけない。

「これからが仕上げだ」と、新しい気持ちで
 また十年頑張る。

 すると六十ともなれば、
 もう相当に実を結ぶだろう。

 だが、月並(つきなみ)の人間はこの辺で
 楽隠居がしたくなるが、それから十年頑張る。

 すると、七十の祝は
 盛んにやってもらえるだろう。
 しかし、それからまた、十年頑張る。


 すると、このコースが人生で一番おもしろい。



 ◆国民教育の師父・森信三先生が
  私たちに語りかける「真の生き方」とは
 『人生二度なし』(森信三・著)より  



致知出版社様メルマガより



押忍!

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