「一生役立つ、家計の5カ条」
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経済というものは、丁度水のようなものでありまして、
収入が多くなればそれに応じて、
支出もまた多くなりがちなものであります。
ですから、そうした意味からは、
われわれ人間は生きているかぎり、
経済に対して手放しでいられるということは、
よほど例外的な場合以外には無いと考えてよいでしょう。
そこで最後に、家計を引きしめる上で、
大切と思われる事柄を2、3申し添えることに
いたしましょう。それは、
(1)「入るを計って出ずるを制する」
ということでありまして、
これは経済上永遠不動の鉄則といってよいでしょう。
次には、
(2)いかに安いからといって、
当分不用の品は買わぬということ、
(3)同時に、買う以上は、自分の身分より多少良い
と思われる品を求めて、大切にして永く愛用すること、
(4)なお予定しなかった品物で、
ある金額以上の品物については、必ずその場で買わずに、
その日は一たん家へ帰って、
それでも尚どうしてもあきらめかねる様な場合には、
財布と相談の上で、翌日もう一度出かけて行って
買う様にすること。
この方が、たとえ交通費は使っても、
結局は経済的になりましょう。
最後に
(5)大きなお札をくずすのを、
一日でもよいから先に延ばすことです。(一同爆笑)
とにかく、以上の五カ条をよく守られたら、
たとえご主人の俸給が十分でないとしても、
とにかく金に困るということだけは、
終生なくてすみましょう……
『森信三 幻の講話』
第3巻17講「育児と家計」より
致知出版社様メルマガよりシェアさせていただきました。
押忍!
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