『魂とは何か』
近年の心理学が明らかにしているように
人間の意識は重層的な構造をしています。
私達が自覚している心の働きは、意識(顕在意識、潜在意識、神意識)という
広大な存在から見ると極めて限定された一部に過ぎません。
意識的な心の奥を探っていくと、その底には何層もの潜在意識が広がっています。
そして潜在意識の最も奥に秘められているのが、『魂』なのです。
自我形成の根源はこの『魂(=真我)』にあります。
『魂』とは、曖昧な想像上の概念ではないのです。
人間の行動原理を律し支配する心的エネルギーは、
宇宙エネルギーつまり『魂(=意識)』の働きに他なりません。
深層心理学が誕生する遙か昔から、人々は『魂』の存在を感じ取っていました。
人間という存在は、肉体だけで成り立っているのではなく
生命の本質として『魂』が在り、心と肉体が『魂』に結びついているのです。
科学が進み、目に見える世界だけを研究対象とするようになり、
人間も物理的身体としてしか認めず、それ以上の存在を認めないという方向に進んで来てしまったのです。
より高次な実態である『魂』の存在は否定され、公の場で語られることもなくなってしまいました。
人は『魂』を通して、創造主である神と繋がることも出来るのに、日常生活ではそのことはすっかり忘れ去られています。
普段は人生の物質的な側面にしか目が行かない人が殆どなのではないでしょうか。
相手を『魂』として尊重するのではなく、「もの」としか見ないために、道徳も社会のルールも失われ、いじめや陰惨な殺人事件が起きているのでしょう。
20世紀は物質主義が行きつく所まで行き着き、混乱を極め、
21世紀に入るとその反省から精神的な世界に目覚める人々が増えてきました。
元 七田チャイルドアカデミ-名誉校長
教育学博士
七田 眞 著「魂の人生学」より
シェアさせて頂きました。
押忍!
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