お受験教育に物申す(^^)
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【AI時代の子育て戦略】
成毛眞氏の心に響く言葉より…
あなたは今、確信を持って子育てをしているだろうか。
少し前までは、「いい大学に行かせること=理想の子育て」と理解している親が多かった。
実際に、一流大学に行けば一流企業に就職できて、それなりに安定した生活を送ることができた。
まだまだそう思っている親はいるだろう。
しかし、こうして本書を手に取っているということは、あなたはすでに「一流大学コース」に疑問を持ち始めているのではないか。
受験に子育ての100%を注ぎ込んでいいとも思えないが、かといって何をさせれば良いのかわからない。
そんなふうに迷っているのではないだろうか。
考えてみれば、迷うのも当然だ。
本書のメインとなる読者はおそらく30~40代の子育て世代だろう。
その多くは、厳しい競争を乗り越えて大学に進学し、就職難の時代を勝ち抜いた結果、職を得た人たちだと推測する。
「いい大学を出て安定した職に就けば幸せになれる」と信じてがんばり、配偶者や子供にも恵まれ、それなりに不自由なく生活していることだろう。
でも、どこかでぬぐいきれない違和感も感じているはずだ。
ふと見渡せば、自分よりも一回り年下の世代がベンチャー企業の経営者として成功し、ケタ違いの収入を手にしているという現実がある。
NewsPicksなどのニュースアプリを見れば、そんな人たちが山のように登場し、会社では耳にすることのない情報が飛び交っている。
自分が生きてきた世界とは違う世界で成功している人がたくさんいる。
どこでどうやってコースが違ったのか、わからない人もいるだろう。
ただ、わからないながらも、疑問は抱いているはずだ。
これまで社会的に成功とされてきた、難関中高一貫校から東大、一部上場企業へという路線が、今後も成功像になり続けるかどうかという疑問。
「いや、どうも違うんじゃないか」と気づいているはずだ。
そう、あなたの違和感は正しい。
すでに「ガリ勉をして東大」というルートはヤバイ。
私の肌感覚から言うと、東大卒で本当に使える人は10人に1人いるかどうかだ。
幼い頃から難関校合格を目指して小中高と学習塾に通い、特定の正解を得るためのテクニックを磨く。
そうやって東大を卒業した結果、わが子が「使えない人材」になったら…。
私なら、そんなハイリスクな教育にベットしようとは思わない。
今、人工知能(AI)技術の高度化で、今後は多くの職業がAIに取って代わられると言われている。
先が読みにくい時代であることは間違いない。
では、AI時代の子育てとはどういうものなのか?
どうすればよいのか?
『AI時代の子育て戦略』SB新書
本書の目次にはこんな言葉がある。
■子育ては「ハマるもの探し」の旅
■もはや「東大出身」は武器にならない
■子どもにはゲームをやらせなさい
■10年後、その職業は存在するのか?
■AI時代を生き抜くためのSTEM教育
そして、成毛氏はこう語る(本書より)。
『子どもは将来「AIを使う人間」と「AIに使われる人間」とに二分されることになる。
では、AIを使うメンタリティをどう養っていけばよいのか。
結論をいえば、新しい技術に触れさせることに尽きる。
別にすべてを使いこなす必要などない。
ドローンが飛んでいるところを1回でも見せて、「ドローンてこういうものなんだ」とわかってもらうだけでいい。
あるいは3Dプリンターが動いている様子を見せて、「こうやって立体モデルを作っているんだ」と認識させるだけでも十分である。
AIも同じことだ。
AIが実際に動いているところは見えないから、AI搭載のスマートスピーカーが音声を処理して音楽を聴かせたり、生活情報を伝えてくれたりするのを見せるだけでいい』
これらのことは、子どもの教育だけではない。
大人も、「新しい」に触れることはとても大事だ。
新しいスマホや、スマートウオッチ、VR、スマートスピーカーなどといったモノや、最新の情報というコトを手に入れる。
そして、新たなアプリを入れたり、SNS等を面白がってやってみるという好奇心。
すべて、年をとればとるほど必要なことだ。
なぜなら、「新しい」に触れていないと、新しいコトやモノを否定するようになってしまうからだ。
AI時代の子育て戦略は、むしろ、大人の生き方が問われる。
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