【4回お礼を言う】
岡野雅行氏の心に響く言葉より…
若い頃出入りしていたところでこういうことを教わった。
人様から何かしてもらったときに、その場でお礼をいうのは当たり前のことだ。
それだけでなく、必ず4回はお礼を言いなさい、ってことだった。
まずその場でお礼をいうのは当然だ。
そして翌日すぐに「昨日はありがとうございました」とお礼を言う。
その次は翌週に改めてお礼を言う、「先週はありがとうございました」と。
それだけでなく月が替わったときにも言うんだ、「先月はありがとうございました」とね。
これには驚いたね。
4回もお礼を言われれば、どんな相手でも決して悪い気はしないよ。
むしろ相手の覚えがめでたくなって、また今度こいつに飯のひとつでもご馳走してやろうか、てな具合になるもんだ。
世の中で成功しようと思うなら、まず何よりも人間関係だよ。
人様に可愛がってもらえるような人間にならないといけない。
「あの野郎」なんて思われて成功するはずがない。
いろんな場面で人様から助けてもらうことになるんだ。
当たり前のことだけれど、人間は、みんな一人では生きていけるはずがない。
苦境に陥ったときに、陰になり日なたになり、自分を助けてくれる人がいなければ、成功はおぼつかないよ。
逆にそんな人がちゃんといれば、間違いなく成功するよ。
どれだけ自分の味方をつくることができるかで、その人の成功の度合いが大きく変わってくる。
サラリーマンでもおんなじだよ。
会社の中で、上司から嫌われているのに出世できるわけないじゃないか。
お得意さんから、少しも好かれてなくて、営業成績が上がっていくはずがない。
取引先でも、上の人にペコペコするだけでなく、受付の女の子やお得意さんの部下の女性社員にも好かれなきゃいけない。
表裏のあるやつは一番嫌われる。
女性社員の、男を見る目は厳しいよ。
自分の婿さんを選ぶような目で、男を見てるんだ。
評価の基準が高いんだ。
その評価が低けりゃ、お得意さんの耳にもすぐ入るよ、あの人はダメだってね。
自分の会社でもそうだよ。
コピー取りやお茶汲みのアルバイトや、後輩の女性社員を、見下していると、必ずしっぺ返しを食うよ。
そんなイヤなやつの人事評価が上がるわけがない。
彼女たちが上司やみんなとご飯でも行ったときなんかに、あいつは表裏の差の激しいイヤなやつだなんて言われりゃ、どれだけ上司にゴマをすっても一巻の終わりさ。
成功するには、みんなから好かれるようになればいいんだ。
年上からは可愛がられ、年下からは慕われるような存在になれば、自然と運も向いてくるし、気がつけば思わぬ成功まで、何かが勝手に導いてくれる。
俺のほうが偉いんだとか、上だなんて思って、天狗になっている人間はいけないね。
俺はみんなの中で一番ダメなんだ、みんなのほうが俺より上なんだ、という謙虚な気持ちで接していけば、絶対大丈夫だよ。
『学校で教えない "お金"を生む発想法』朝日新聞出版
「陰ひなたがある」、「裏表がある」、「二枚舌」というような、不誠実で偽善的な人は信用されない。
どんなに取り繕っても、本当の姿は、ふと気を抜いた瞬間に出てしまう。
信用され、好かれる人は…
人が見ている見ていないに関わらず、誠実な態度をくずさない人。
男女の区別なく、年上にも年下にも、変わらずに丁寧な態度で接する人。
何かをしてもらったら必ずお礼を言う人。
つまり、誰に対しても、偉そうにしない人、可愛げのある人。
特にお礼は大事。
もらった人はすぐに忘れてしまうが、プレゼントした人はそれをずっと覚えている。
いくつになっても可愛がられる人でありたい。
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