【空海の座右の銘】
小林正観さんの心に響く言葉より
空海は、出会う人出会う人みんなを味方にしていった人です。
ざっと挙げただけでも、親や親戚はむろん、藤原葛野麻呂、橘逸勢、恵果阿闍梨、嵯峨天皇とそのお后…これぞという人物が、出会った瞬間に「いいやつだ、なかなかの人物だ」と信用して付き合います。
空海には座右の銘がありました。
座右の銘というのは、いつも自分の机の右側に置いて、それを見ながら自分の戒めにする言葉。
生涯、自らをコントロールする自分にとっていちばん大事な言葉です。
空海は、真言宗をつくり、密教の継承者になり、どんな身分の人でも参加できる大学を日本で初めてつくり、八十八カ所のお寺をつくり、高野山を開き、満濃池の改修工事をし…と膨大な事業をなしとげた人です。
その弘法大師空海が座右の銘にしていた言葉とは、
「己の長を説くことなかれ、他人の短を言うことなかれ」でした。
自分の長所を自慢するな。
他人の短所を指摘するな。
釈迦の生まれ変わりとしてこの世に出てきて、出会う人出会う人みんなを味方にしていった空海の座右の銘とはなんだろう…私はずっと長いこと、それに興味がありました。
そうか、空海はこれをやり続けていたのか。
出会う人出会う人全部を味方にする秘密はこれだったのか。
世の中とはおもしろいものです。
相手の人を誉めると、相手から、自分に対する称賛がまた戻ってくる。
目の前の人を誉めると、「いやいや、あなたこそ」という言葉が返ってくる。
回り回って自分のところに返ってきます。
すごいものです、すごい人の言葉は。
『淡々と生きる』風雲舎
人に好かれる人の特徴は、「誰に対しても威張ったり、偉そうにしない人」、「まわりをほめる人」、「過去にこだわらず、ゆるしのある人」、「楽しいことを話す人」、「感謝する人」、「明るくて前向きな人」、「言葉に優しさと思いやりがある人」等々。
人に嫌われる人の特徴は、「他人の悪口を言う人」、「いつまでも過去のことをグチグチと言う人」、「不平不満や文句を言う人」、「威張ったり、偉そうにする人」、「人のせいにする人」、「言葉に優しさがなく他人を平気で傷つける人」、「愛と思いやりがない人」等々。
人に好かれる人は、つまり、人を不快にしない人。
それが、空海の言う「己の長を説くことなかれ、他人の短を言うことなかれ」。
自慢してしまうときは、有頂天になっていたり、自分のことしか見えていないから、人を批判したり、悪口や文句を言ってしまう。
他人の幸せを考えるという「利他の心」ではなく、自分の利益しか考えない「利己の心」に支配されているときだ。
「出会う人出会う人をみんなを味方にする」方法…
自慢をせず、他人の短所を指摘しない修行。
目の前の人を賞賛できる人でありたい。
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押忍!
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