小西 忠禮(関西シェフ同友会会長)
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木村 秋則(りんご農家)
※『致知』2018年7月号【最新号】
※「道なき所に道をつくる」P66
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世界一の名門オテル・リッツに日本の
料理人として初めて職を得、現在は
幼児教育に邁進する小西忠禮さん。
道なき道を進んでこられた小西さんの
思いを語っていただきました。
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【小西】
私は今年喜寿を迎えるんですが、77年の
人生を振り返って思うことは、
自分みたいに幸せな人間はいないな
ということです。人が経験しないような
苦労もいっぱいしてきましたけど、
それは自分を磨くためにしてきたことですし、
そういう努力を続けている限り、
人生というのは、一番いいタイミングで、
一番いいことが起こってくるということです。
本当は人生ってバラ色なんですよ。
そのバラのつぼみを見つけられるかどうかの
違いだと思うんです。ちょっとした
小さなことに気づくこと。日頃から
小さな感謝を積み重ねていくことで
人生は随分違ってくる。些細なことでも、
よかったな、うれしいことだなと、
そういう感謝力の差が人生に大きな
違いを生むと私は思います。
【木村】
本当にそのとおりだと思いますよ。
【小西】
私が懇意にしてる指揮者の佐渡裕さんが、
子供の頃からの夢だったベルリン・フィルで
タクトを振ることになった時、お祝いに
親しい仲間と5、6人でスコットランドを
旅行したんですよ。その時に佐渡さんが
「人間、大事なのは感謝力やなぁ」
としみじみおっしゃっていました。
ベルリン・フィルといえば、世界的な
奏者の集まりです。自分がそういう
超一流の楽団でタクトを振ることが
できるようになったのは、それまでに
いろんな人に見出してもらったおかげだと。
そして感謝力のある人は、皆がよって
たかって持ち上げてくれるので、
三段跳びで階段を駆け上がることが
できるとおっしゃるんです。
あんな世界的な指揮者からそんな謙虚な
言葉が出るんだから、我われが感謝
できなかったらどないすんねんと(笑)。
やっぱり人生、感謝力ですよ。
感謝を忘れない人は必ず大成する。
それは人生の摂理ですよね。
致知出版社様メルマガよりシェアさせて頂きました。
押忍!
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