●「おかみさん」の由来 ●
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これは、もしかすると女性には
理解できないかもしれないけども、
男性にはわかってもらえると
思います。
お母さんが家にいると黙っていても
明るいのです。
あたたかいのです。
それで、わたくしたち男は
自分の妻に対して、
「日身(カミ)」に「さん」をつけて
「日身(カミ)さん」と言ったんです。
丁寧なところでは、
これに「お」をつけて
「お日身(カミ)さん」
といったんですよ。
何でしょうか。
この「日身(カミ)」という意味は?
「カ」は古い言葉では
「カカ」といいました。
もっと古い言葉では
「カアカア」といった。
さらに古い言葉では
「カッカッ」といったんです。
「カカ」「カアカア」「カッカッ」。
これが「カ」となるんですね。
「ミ」というのは、
わたくしたちの身体という意味です。
ですから、「日身(カミ)」とは、
わたくしたちの身体は
「カカ」の身体である、
「カアカア」の身体である、
「カッカッ」の身体であるという
意味なんです。
では、「カカ」「カアカア」
「カッカッ」という音は、古代では
一体何を意味したのでしょうか。
「カッカッ」というのは、
太陽が燃えている様子を表す
擬態語でした。
「カッカッ」とは、
実は太陽のことを指したのですね。
「カアカア」「カカ」という音も
同様です。
つまり、わたくしたちの体、
わたくしたちの命は
太陽の命の身体であるということを
「日・身(カミ)」(太陽の身体)
と言ったんです。
お母さんはいつも明るくて、
あたたかくて、しかも朝、昼、晩と
食事をつくってくださって、
わたくしたちの生命を
育ててくださいます。
母親というのはわたくしたちを産み、
その上私たちを育ててくれます。
母親はまさに太陽さん
そのものだということから、
母親のことを昔は
「お日身(カミ)さん」
といったのです。
ことのついでにお話ししておきます。
「日身(カミ)」とは、
小さい意味ではお母さんを
指していますが、広い意味だと、
これはお母さんだけではなく、
わたくしたち一人ひとりが
「日身(カミ)」なのです。
ヨーロッパの神ゴッドは、
天にまします創造主の神です。
そして人間は神のしもべです。
でも、日本の「日身(カミ)」は
天にいる神ではなく、きみたち
一人ひとりを指していうのです。
西洋では「神」と人間は違います。
しかし、日本の「カミ」は
人間一人ひとりなのです。
日本の国土のマーク「日の丸」が
太陽なら、うちに帰ってお母さんを
呼ぶにも「太陽さん」と呼んだ。
しかも、人間一人ひとりのことも
「日身(カミ)」、
太陽さんと呼んだ。
そうやってわたくしたち
日本人は「日の本の人」、
つまり太陽を基本にして生きる人と
して教育されてきたんです。
社会で、家庭で、いつも太陽との
親和力をなくさないように、
太陽に感謝して、太陽のように丸く、
明るく、みんな仲良くやろう。
それが、日本人の原点
であったということなんですね。
致知出版社様メルマガよりシェアさせていただきました。
押忍!
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