赤根祥道氏の心に響く言葉より…
人間の行動は、心によって大きく左右される。
新車を購入しようとディーラーに足を運んでも、販売員がなかなか出てこないで、散々待たされたあげく、無愛想な表情で応対されたら、購買意欲も薄らいでしまう。
逆に、それほど買う気持ちはなくても、接客してくれた人が明るく礼儀正しく、丁寧に説明してくれると、買いたい気持ちになってっくる。
今すぐというわけではなくとも、買うときにはぜひこの人からという気にさせられるのである。
藤堂高虎は、人は俸禄だけで動くものではないとこう教えている。
「およそ臣僕を使うに、禄のみを以てせば、人いまだ必ず深く感戴(かんたい)せず、その禄仕する者、もとよりまさに受くべきところのみ。
ゆえに人を使うに必ず情を以てす。
人生意気に感ず、義ここにおいてか合し、命を棄て以て恩に酬(むく)ゆ。
いやしくも情を以てせずんば、すなわち禄またいたづらに損(す)つるのみ」
さらに、高虎は、次のような興味深い言葉を残している。
「妻に薄き者、おそらくは薄からざるところなし。以て恃(たの)みとなすに足らず」
人生のパートナーである妻に対して、冷たい人間というのは、本質的に冷たい人間であって頼りにはならないというのである。
社会生活においても家庭生活においても、重要なのは、相手を思う心である。
心ない人間は、心ある人間によって駆逐されてしまうのである。
人は金や命令によって動くのではない。
相手の心に感動して動くのである。
自分が孤立するような状況をつくる姿勢は今すぐ改めるべきだ。
そして、人の和の中に積極的に飛び込んでいき、偽りのない心で接することを心がけるべきである。
『この"心がけ"ができる人できない人』三笠書房
「人生意気に感ず」とは、 唐時代の詩選集から引用された言葉。
その後に続くのが、「功名(こうみょう)誰れか復た(また)論ぜん」。
人は時として、相手の心意気に感動すると、金や名誉とかではなく、利害をこえて、助けてくれたり動いてくれるものだ。
感動という言葉は、感じて動くと書く。
感じるから動くのであって、理屈で何時間説明されたとしても、感じなければテコでも動かない。
理論や理屈は、相手の心を揺さぶることはない。
なぜなら、理屈には、相手の気持ちを察したり、気持ちをくむという「情」がないからだ。
情のない人は、「冷たい人間」「心ない人間」「相手を思うことのできない人間」。
フォードの創業者のヘンリー・フォードは、「成功に秘訣があるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることの出来る能力である」と言っている。
相手を思う心は、人を動かす。
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押忍!
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