翁がある村を巡回されたとき、
怠惰・無気力で掃除さえしない者があった。
そこで、──こんな不潔きわまることにしておくと、
お前の家はいつまでも貧乏神のすみかになるぞ。
貧乏からのがれたければ、まず庭の草をとって、
家のうちを掃除するがよい。
また、こんなに不潔では疫病神も宿るに相違ない。
だから、よく心掛けて、貧乏神や疫病神が
おられないように掃除せい。
家の中にきたない物があればくそばえが集まるし、
庭に草があればへびやさそりが得たりとばかり住むのだ。
肉が腐ればうじが生ずる。
水が腐ればぼうふらが生ずる。
そのように、心や身が汚れて罪とがが生ずるし、
家が汚れて病気が生ずるのだ。恐ろしいものだぞ。
──と、さとされた。
二宮尊徳
致知出版社様メルマガよりシェアさせていただきました。
押忍!
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