佐々木典士氏の心に響く言葉より…
スポーツで成果を出そうと思ったら、何より高いレベルのチームに所属することが重要だ。
競泳の選手を6年間にわたり、練習に同行しインタビューしたダニエル・チャンブリンスという社会学者がいる。
彼は、偉大な競泳選手になるには、偉大なチームに入るしかないと主張する。
「周りの誰もが4時起きして練習に行くような環境にいたら、自分だって自然とそうなる。それが当たり前になるんです。習慣になるんですよ」と言っている。
レベルの高いチームに所属すると、その集団と足並みを揃えようとし、切磋琢磨し合うようになる。
これは一般の人も同じで自分のレベルに応じたチームを見つければいい。
皇居ランをするなら、一緒に走る相手を見つけると続けやすくなる。
実際のコミュニティだけでなく、SNSのコミュニティも有効だ。
ぼくは初めてフルマラソンに参加しようとした時、参加表明をツイッターでつぶやいた。
かなり意識的にそうした。
フォロワーは当時5000人ほどだったろうか。
マラソンの結果もまたツイッターで報告するつもりだった。
那覇で行われた初参加のマラソンは高温で、半数しか完走できないという苛酷な大会だった。
両足のふくらはぎがつり、足はむくんで靴のなかでパンパンだ。
しかし「ここでリタイアすれば5000人の人間に、情けない人間と思われるぞ」という思いが完走の達成にも役立ったように思う。
誰にも言わずにこっそり参加していれば、途中でリタイアしていたかもしれない。
部屋を片づけてモノを減らす時に使えるのは「未来日記」。
SNSで「これを手放しました」と手放す前に書いてしまう。
そうするとSNSと現実を矛盾させる気持ち悪さが罰則になって実行しやすい。
武井壮さんは忙しい芸能生活の中で、毎日1時間のトレーニングと、1時間自分が知らないことを調べることを習慣にしているそうだ。
なぜそれができるかといえば「自分のためじゃないから」「フォロワー(現在は130万)をがっかりさせたくない」という意識があるから。
そして何も武井さんのようにフォロワーが多くなければいけないというわけではない。
人は数十人の小さな群れや村をコミュニティの単位としてきたのだし、相手は1人でも効果的だ。
最近は「ペア読書」という仕組みを使っている人もいる。
30分など時間を決めておいて2人で同じ本を読む。
そしてその内容について議論する。
同じ人でも、自分の行いが誰かに見られているかどうか、その行いの結果が誰かに伝わるかどうかで恐ろしく振る舞いが変わる。
■誰かに見られていると思うと姿勢を正したり、マナーに気をつける
■カフェや図書館などまわりに人がいたほうが仕事がはかどり、家だとダラダラする
■匿名だと悪口を言いやすくなる
■密室的な車の中だと気が荒くなったり、大声で歌える
人の目を気にしてしまう。
コミュニティ内での評判が気になるということは、ともかく人間の本能に近いものだ。
それに翻弄されてしまうのは苦しいものだが、それを意識的に取り込んで使うと、絶大な力を発揮する。
『ぼくたちは習慣でできている。』WANI BOOKS
人は誰かが見ていると頑張れる、という法則がある。
高校野球など、スタンドで応援してくれる応援団やチアリーダーやブラスバンドなどの人たちがいるから頑張れる。
観客が誰もいなかったら力も半減してしまう。
これは、スポーツだけの話ではなく、仕事でも勉強でも同じだ。
工場などで、見学コースを設けているところは、誰かに見られているということで、モチベーションも上がり、立ち居振る舞いもしっかりとしてくるという。
現代では、それがSNSによってかなり簡単に設定できる。
自分を駆り立て、自分に仕掛けることができるということ。
つまり、習慣化できる。
ダイエットも、片付けも、運動も、勉強や読書も、仕事の効率化も、習慣化しなければならないテーマはいくつもある。
自分に仕掛け、よき習慣を身につけたい。
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シェアさせていただきました。
押忍!
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