プロフィール

2019年1月20日日曜日

「苦」の本質は、

「自分が思いどおりにしたいのに、
それが叶わないこと」

と釈迦は見抜いていました。

自分の思いどおりにならない場合、

西洋的な価値観では、
人の何倍も努力をして、

自分の思いが実現するまで
頑張りなさいと教え込みました。

現代の日本の教育は、
ほとんどがそこに立脚しています。

しかし、

体をこわしたり、
精神を病む人が多くなり、

自分の人生が何のために存在するかが
分らないという人も増えてきました。

人は抜きん出なければならない、
上に上がらなければならないと

思い込まされている
ということに、そろそろ
気がついたほうがいいかもしれません。

人は、何のために
この世に生まれてきたかというと、

喜ばれる存在になること、

人間の間で、
人の間で喜ばれる存在になること、

そのためにこの世に生を受けました。

思いどおりにならないことが
目の前にある場合に、

西洋文明的な解決方法とは
別の方法があります。

それは、
「思い」そのものをもたないこと。

悩み・苦しみとは、
「思い」を持っていて、

その思いどおりにならないことを、
思い通りにしようと思うから生ずるのです。

従って、悩み・苦しみは、
受け容れた瞬間から消滅するのです。

生まれること、老いること、
病むこと、死ぬことも、そのまま受け容れる。

そうすると、悩み・苦しみから
遠ざかることができます。

悩み・苦しみを
持たなくて済むことができます。

宇宙に、地球に、
すべてを委ねている人、
静かに淡々と暮らしている人ほど、
悩み・苦しみは少ないのです。

釈迦が言った
「受け容れることで楽になる」ということは、

突き詰めていくと、
感謝するところまでいく
ということになるのではないでしょうか。

今、置かれている状況そのものが、

実はありがたさに
満ちているのではないでしょうか。

目に見えること、

耳が聞こえること、

呼吸ができること、

食べることができること、

自分の足で歩けること、

話ができること。

ありとあらゆることを全部、

受け容れた瞬間から、
感謝になるのではないでしょうか。

小林正観

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押忍

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